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N2、N1(JLPT)を持っている人は国語辞典(日本語→日本語)を使おう!

中上級や上級の学習者の授業に入っていて
ときどき違和感(いわかん)を感じることがあります。

日本語能力試験(JLPT)のN2、N1を
持っているほとんどの学習者が
国語辞典(日本語→日本語)を使わず
「日本語→母国語訳」の辞書を
使っていることです。

前回のブログで少し触れましたが

 

N2は小学校卒業レベル
漢字:1000字程度
語彙:6000語程度
文法:小学5・6年生の文法レベル
読み:小学6年生くらいの教科書レベル

N1は高校生レベル
漢字:2000字程度
語彙:1万語程度
文法:中学3年生の教科書レベル
読み:高校生レベル

といわれています。

 

日本人の場合
小学校高学年であれば
三省堂の「新明解国語辞典」など
学校から自学用に国語辞典を
一冊購入するよう促(うなが)され、

教科書に出てくる
分からない語彙(ごい)の意味を
つぎの授業までに
調べてくるよう
宿題に出されていると思います。

「ことば」の中には
その国の文化(価値観)によって
独特の語感(ごかん)
含(ふく)まれています。

そのため自分の国の言葉では
外国の言葉の意味を
どうしても完全に正しく
言いかえることが
できない場合があります。

つまり、日本語の「ことば」の意味を
きっちりと理解するためには
日本語で書かれた辞書で
意味を理解することが
必要なのです。

ただN2レベルの人の場合は
すべて漢字で書かれている意味を読んで
理解することは少し難しいかもしれません。

私が担当している
N2以上の日本語学習者には
以下の辞書アプリ
「明鏡国語辞典 第2版(総ふりがな版)」
をすすめています。

iphone版
「明鏡国語辞典 第二版 総ふりがな版」

Android版
「明鏡国語辞典 第二版 総ふりがな版」

 

この辞書は文中の漢字に
すべて「ふりがな」が
ついていますので
漢字が読めない人も
読むことができます。

辞書で「ことば」の意味を
調べているときに
書かれている「ことば」が
分からない場合は
さらにその意味をこの辞書で
調べていくことで
新たに言葉を増やしていくことができます。

N2、N1を持っている人、
特に日本企業への就職を志望している人が
実際に就職してぶち当たるのが
語彙不足(ごいぶそく)です。

上司や先輩の指示が理解できなかったり・・・

メールの内容が理解できなかったり・・・

ビジネス用語を用いてメールが書けなかったり・・・

そういったことにならないようにしっかりと
時間的に余裕のある時に
準備をしておきましょう

この「ことば」の学習に
終着点(しゅうちゃくてん)はありません。

知らない言葉に出会ったら
辞書で意味を調べ、
理解し、習得していく・・・

ぜひ、この作業を繰り返し、
継続していってください。