≪Blog≫ベトナム出身スタッフの日本語学習体験談(1)~漢字学習編①~
ベトナム出身スタッフの日本語学習体験談(1)
~漢字学習編①~
こんにちは!株式会社Futaba事務局です。
このたび、弊社に新しくベトナム出身のスタッフが入社しました!
日々、日本語とベトナム語(そしてたまに英語)を駆使し、活躍してくれています。
今回はそんな彼女に、日本語学習の体験談を語ってもらいました。
日本語学習者のリアルな声を、どうぞお聞きください。
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はじめまして。
私は現在に至るまで、様々な国の日本語学習者と身近に接してきた中で、
学習者の学習環境・動機付け・出身地・母語などにより、
学習者の日本語習得進度が個々に異なると気付きました。
まずは漢字圏・非漢字圏出身の学習者が日本語を学習する時の差異を取り上げます。
漢字圏出身の学習者というのは、「日本語母語話者」と「中国語母語話者」です。
非漢字圏というのは説明するまでもなくアルファベットのような表音文字だけを使う国のことで、
圧倒的に多いです。
私はベトナム出身で、日本語を勉強し始め、特に漢字は難しいと感じました。
非漢字圏でネパールやベトナムといった国の出身者は漢字が苦手です。
ベトナム語はアルファベットを使用し、その上下に「声調記号」や「母音記号」をつけて表記します。
そのため、ベトナム人としてはアルファベット表記に基づいて作られた言語を習得するのが得意なのです。
それゆえ、ラテン語から派生した言語を学ぶとお得です。
例えば、ベトナム人が第二言語として英語を勉強すれば、
言語吸収のスピードが他の言語より素早い可能性があります。
私の経験をさかのぼると、日本語学校時代に出会った中国人の友達は、
「俺にとって漢字は問題ない」「日本語テストを受ける際に、
読解のところは漢字の意味を判断できるので、点数を取れそう」と言っていました。
よく考えると、中国は漢字圏の国なので、漢字は彼らの得意分野と言えるでしょう。
漢字圏の出身者が、漢字を使う他言語を勉強すれば、他の国より上達が速いです。
一方、非漢字圏出身者にとって日本語、とりわけ漢字の習得には大変苦労します。
今回は限られた字数の中ではありますが、非漢字圏であるベトナムの出身者である私が、
漢字を学習するとき困難に直面した経験について、ご紹介したいと思います。
これまでに述べたとおり、ベトナム人にとって漢字は苦手な分野であり、
私と同じく日本語を学んでいた同郷の友人たちの多くも難しいと言っていました。
私が漢字を勉強する際には、2つの問題点がありました。
1つ目は、音読み・訓読みの読み方の種類が多い漢字を暗記するのが難しかったことです。
音読みとは、もともと中国語としての漢字の発音に基づく読み方であり、
訓読みとは、その漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方です。
例えば、よく使われる漢字「行」の音読みは3つ「ぎょう:行列」「こう:進行」「あん:行火(あんか)」があります。そして、「行く」の訓読みは最低でも3つ「い:行く」「ゆ:行く」「おこな:行う」などです。
訓読みはどれも会話に多く使われますが、特に「あん」という音読みはあまり日常会話や新聞などで見聞きしないため、活用する機会が少なく、せっかく学習しても忘れてしまいやすいです。
2つ目は、同じ音読みの読み方の漢字がたくさんあることです。
例えば、「しん」という音読みを持つ漢字は多くあります。
インターネット漢和辞典『mojinabi』の『【しん】と読む漢字一覧表』
(https://mojinavi.com/d/list-kanji-yomikata-sinn)によると、
【しん】という読み方に該当する漢字は
「信」「芯」「新」「清」「親」「晋」「秦」「申」「伸」「心」など、127件もあります。
他にも同じ音読みを持つ漢字は数多くあるため、非漢字圏の日本語学習者がそれらを暗記し、
使い分けるのは非常に困難なのです。
漢字学習の問題点をどのように克服したのか。
それはまた別の機会にご紹介します。
今後も私の日本語学習中の経験をお話ししてまいりますので、
外国人材の日本語教育についてお考えの際は、ぜひ参考にして頂けますと幸いです。
また、外国人材への日本語教育に関してお困り事やご相談事などがありましたら、
どうぞお気軽に弊社までお問合せください。
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東日本大震災から丸10年の節目に、依然として復興の道を歩んでおられる東北の皆さんと、
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