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≪Blog≫日本と海外とで異なる「叱る文化」

こんにちは。株式会社Futaba事務局です。

 

皆さんは、人前で叱られた経験はありますか?

親、先生、部活の顧問、上司…、日本で育った方であれば、

一度は経験されたことがあるのではないでしょうか。

 

いくら信頼関係が築けている間柄であっても、

衆人環視のなかで叱責されるという状況は正直避けたいところですよね。

しかし、よほど理不尽でない限り、人前で叱責されたとしても、

“叱られるようなことをした私が悪い。次から気を付けよう。”

と学びにつなげるのが日本人の習性といえます。

 

また、逆に叱る側として、組織全体の襟元を正させるという効果を狙って、

実際に下の人間を公衆の面前で叱ったことがある…という方もいらっしゃる

かもしれません。

 

ただ、叱る側にはパワーハラスメントという認識がなくても、

受け取る側には行き過ぎた叱責に映り、身体的・精神的苦痛にしかならない
というケースが、往々にしてあります。

そのため「パワハラ防止法」が施行された昨今、

“人前で叱る行為は出来る限り避けるべき”という意識が浸透してきているのは、

皆さんも感じていらっしゃると思います。

 

それでは、次の事例はどうでしょうか。

もし自分が叱られる側だとしたら、どのように感じますか。

【例】

最近、寝坊による遅刻が重なっており、今日も遅刻してしまった。

同僚が何人もいる前で、上司から
“何度も言っているけど遅刻はだめだよ!時間をしっかり守って!”
と、叱責を受けた。

たとえ叱られる立場から考えたとしても、“何度も遅刻している自分が悪い”ため、

この状況を理不尽で納得がいかないと感じる方は、おそらくほとんどいらっしゃらない
でしょう。

ただし、日本人の場合は、です。

 

実は海外では、大の大人を「人前で叱る」行為そのものがタブーとされている
国のほうが圧倒的に多い
のです。

(明らかな違法行為を犯した人に対しては別ですが…)

 

前述のような事例であっても、日本人であれば大抵の人が叱責を受け入れる一方、

外国人の場合は叱られた内容よりも、まず人前で叱られたことを屈辱と感じショックを
受けてしまいます。

また、人前で叱る上司=人に屈辱を与える理性のない上司と捉えられ信頼を失い、

この人の下ではやっていけない、と離職の原因にもなってしまうのだそうです。

 

これはもはや気持ちの問題ではなく慣習の差異であり、心根に浸透しているものです。

そのため、“日本で働くのだから人前で叱られるのも多少は受け入れるべきだ”という
考えは、なかなか通用しません。

 

“〇〇人の部下を叱ったとき、反省するどころか拗ねてしまった経験がある。”

という方がいらっしゃれば、そのときの周りの状況がどうだったか、
是非いちど振り返ってみてください。

実は、叱られた内容よりも、人前で叱られたのが何よりも受け入れ難かった
というのが原因かもしれません。

 

人前で叱られてもその場ですぐに謝罪ができる外国人の方もいますが、

実は想像以上に心理的負荷がかかっていたり、逆に深く考えず条件反射的に
“すみません”と言っていたりと、

叱る側が望む効果が得られない可能性もあるのです。

 

上司・部下という関係で一緒に働いている以上、いつかは叱って反省を
促さなければならない状況が生まれます。

 

そのときは所構わず・間髪入れずに叱るのではなく、
まずは一呼吸を置くことをおすすめします。

そして別室に呼び、ミスの内容を明示してまずは当事者の言い分を聞き、

その上で、ミスに関わることだけを淡々と注意すれば、
「叱る文化」の異なる外国人であっても、叱る・叱られる効力が発揮されるはずです。

 

外国人材への注意・指導にお悩みの方は、ぜひいちどお試しください。

 

 

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